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あなたに愛の料理を8

第9無人世界の「グリューエン」軌道拘置所第1監房。
その廊下を二人の男が歩いていく。
一人は黒髪黒瞳の男で時空管理局の軍服をだらしなく着ている。
「今日で何度目だ?あのイカれたドクターの事情聴取は…」
欠伸をかみ殺しながらのその声に、隣を歩く赤い髪の男が呆れたように息を吐く。
「まだ15回目だ。それとその口調は…まぁ譲るとして、軍服くらいはちゃんと着てくれないか?イチキ・エイデン三等空尉」
「面倒くさいであります、カムナ・トウヅ二等空佐」
「そこで口調の方を治すか?全く」
自分と長い付き合いだからいいものの…他の部隊なら…いや、この男は変わらず、関係なくこの態度を取るだろう。
そう考えると頭痛がしてきた。
そうこうしている内に目的のドアに来たらしく、その前にいた看守が勢いよく立ち上がり敬礼した。
「お疲れ様です、カムナ・トウヅ二等空佐、イチキ・エイデン三等空尉!」
もう顔なじみになった看守にイチキはブラブラと手を振る。
「律儀に挨拶すんなって面倒くさいだろ?気楽にやろうぜ」
「え…いや…そういう訳には…」
「あとこんな湿っぽい所にいたんじゃ気が滅入るだろ?新聞持ってきたから読んでな」
そう懐から新聞…というにはあまりにも如何わしい物を取り出し看守に渡す。
「え…あの…」
「週末のレースの予想がしっかり乗ってるぜ?当てて恋人にプレゼントでもしな」
「…もういいか?開けてくれ」
返答に困る看守にカムナが疲れたように言うと看守は再び敬礼し、ドアのロックを解除していく。
「さて…スカ公の事情聴取といきますか…」
イチキがやる気の無い声。
二人がジェイル・スカリエッティから情報を聞き出す任務に就いて、はや15日目。
収穫がなかった訳ではない、管理局でさえ知りえない重要な犯罪の記録や情報もある程度は聞き出した。
しかしそれはジェイル・スカリエッティの持つ全てではない。
(締め上げれれば楽なんだが…)
隣の上司に聞こえないように口の中で呟く。
しかしそれは硬く禁じられている。
『お前は加減を知らない』
そう言われたのだ。
「開きました」
ドアのロックが解除され開かれていく。
「ありがとう…」
そう礼を述べ先を進むカムナの後を追う。
「……なに?」
部屋を見てそう声を上げるカムナ。
「どうかしたか?」
訝しげに問うた後イチキはカムナの視線の先、白い部屋の中央を見る。
そこでいつも椅子に座り、不敵に笑っていた男の姿がない。あるのは無残に倒れた椅子だけだ。
(逃げた?!)
真っ先にカムナはそう考えた。
しかしどうやって?!いやその前に非常事態宣言を…
「……おい、あれ」
対策を考えるカムナの肩を叩きながらイチキが指差す。
その先部屋の奥の隅に俯き膝を抱えている男がいた。
「ジェイル・スカリエッティ?」
彼はにげていなかった。その事に安堵しながらカムナとイチキは近づいていく。
「ジェイル・スカリエッティ、またお話を…」
そこでカムナは言葉を切った。
ジェイル・スカリエッティがボソボソと何かを呟いている。
そっと耳を傾ける。
「…ママ、ママ。僕ね、僕ね。大きくなったらお医者様になるんだぁ…あれ、僕にママなんていたっけ?」
それを聴いてカムナは眼を丸くし、イチキは後ろに引く。
何があった?というか何があれば人はあそこまで壊れる?
「おい…これなに?」
そう顔を引きつらせながらイチキがカムナに聴くと、彼は肩を震わせて笑いを堪えている事に気づいて更に後ろに下がる。
「そうか…そういう手で俺の取調べから逃げようと考えたかジェイル・スカリエッティ!!」
「絶対……違うと思う…」
声小さく突っ込んでもカムナは聴いていない。
「良いだろう!!ならば俺も手ぬるい取調べは止めにしょう!覚悟するがいいジェイル・スカリエッティ!」
「…いや…もう十分じゃねぇ?」
そう呟いてはみたが当然のごとくカムナには届いていなかった。
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雨ですか…

なんか私がブログを書くと雨が降るようです…いや違うか…。
今年ももうあと少しって所ですねぇ…、社会人になってから一年が早い早い…。
せめて今年中には全力全開爆裂スタミナ丼を作りたいですね。でも今書いてる小説はリビングデットだったり…ははは。
…がんばろ!!

今日は雨か…

ふっ休みの日に限って雨なんてついてねぇっす。釣りにも行けやしないっす。仕方ないからゲーセン行ってくるっす!

リンク追加しました。nano.tさんのたらりしょ様ヴィータが壊滅的に可愛いです。おすすめっすよぉ。

お返事
遅れてすみません。
>nano.tさん お帰りなさぃ!!^^ 更新されるの、待ってたんですょー♪嬉しいです!! 小説、楽しみにしてるのです(´・w・)人(‘w‘@)ネー

なんてお優しいお言葉…こんなへんぴな小説お褒め頂き光栄っす!!がんばりますよぉ!!

あなたに愛の料理を7

第9無人世界の「グリューエン」軌道拘置所第1監房。
この凶悪犯罪者の巣窟を一人の女性が歩いていく。
美しく長い金髪をなびかせながら、しかしその美貌は険しい。
フェイト・T・ハラオウンはある目的の為にここにやってきたのだ。その目的を考えれば顔も険しくなる。
「お疲れ様です、フェイト・T・ハラオウン執務官」
ある扉の前にまで来たとき、そこに立っていた若くはないが年寄りでもない男の看守が敬礼を行う。そんな彼にフェイトは軽く会釈をした。
「お疲れ様です。様子はどうですか?」
フェイトの問いに看守は力なく首を横に振った。
「相変わらずです、捜査に協力する気はまるで無いようですね」
「そう…」
「少し待っていてください、すぐにお開けします」
看守はドアの横にあるコンソールで素早くID認証を行い、ドアのロックを解除する。
「はい、大丈夫とは思いますが気をつけてください」
「ええ、彼の危険性は十分に解っていますから」
看守にそう答えフェイトはドアを開けた。
その部屋は一言で言えば眩しかった。壁も天井も白に統一され、左右から証明が爛々と室内を照らしている。その何も調度品もない部屋の中央、唯一の椅子に彼はいた。
椅子に手錠と足かせで固定された彼はフェイトの姿を見ると皮肉気に笑って口を開く。
「やぁ久しぶりだね」
「ジェイル・スカリエッティ…」
男の名はジェイル・スカリエッティ。先の聖王のゆりかご事件の主犯にして、フェイト自身が捕縛した広域次元犯罪者。
「どうしたのかな?君がここに来るなんて。まぁ見てのとおり何も無い場所だがゆっくりしていきたまえ」
「あなたに協力して欲しい事があります」
スカリエッティの言葉を無視しフェイトは言うと彼は面白そうに笑う。
「おやおや…君が?私に?どんな協力だろうねぇ」
「…『ほるべすたいん』という物に聞き覚えは?」
本題を告げるフェイトにスカリエッティは眼を細めた。
数多くの書籍を見てきた博識ある彼の頭はすぐにその単語を検索する。
『ホルベスタイン』
古代ベルカの時代において封印された伝説の魔竜の名だ。
まさか時空管理局がその名を関した食用動物を探すはずも無いだろう、ならば近年復活すると言う噂は本当だったのか。それはそれで面白い。
「ああ、知っているとも」
「…どこにいるんですか?」
どうやら彼女はその復活を阻止しようと思っているようだ。
「さぁねぇ」
だがそれを教えてやるほど彼はお人よしでも物好きでもない、しかも相手は自分を捕まえた張本人なのだから。
「知っているんでしょう?」
「さぁねぇ」
同じ返事を繰り返すスカリエッティ。
自分の持つ犯罪や世界の真実、それがある限り管理局は自分に危害を加えることも罰する事も出来ない。せめて独房に閉じ込めるくらいだろう。
それを知っているからこそ彼は知らぬ顔をする事ができる。
だが今回は勝手が違った。
「ぐはぁ!」
襟を掴まれ椅子ごと宙に持ち上げられる。
その細腕のどこにそんな膂力があるのか、スカリエッティを持ち上げながらフェイトの眼が輝く。
それはまさに地獄の業火を宿していた。

お久しぶりです

とりあえず生きてます、はい。
いやはや、家のパソコン、通称ステファニーが病気になって全然ネットに繋がりませんでした…。
あ、ウィルスとかじゃないですよ?建物の老朽化により回線が駄目になったらしいです。NTTの人が来てドンちゃん騒ぎして直してくれました。サンキュー、NTT。
で、休みの間にも小説考えておけば良かったのですが…残念九夜まったく考えてませんでした…。
いや…パソコン繋がって無いとなんか触る気すら起こらず…自分の気合のなさに少し悲しくなったり。…ですがまぁ取りあえずこれからがんばって書いていきますので気長に待っておいてくれたら嬉しいです。
さて、これからリンクの皆様のところに顔出してきます!
プロフィール

九夜 一夜

Author:九夜 一夜
ええっとブログ初めて日が超浅い初心者丸出しな奴です。でもがんばります!
リンクはフリーっす!ぱたぺた貼ってください!

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